

学びには、大きな力があります。人が自分の可能性に気付き、前に進むための力です。しかし、その力は環境が変わるとうまく届かないことがあります。
学びの力を、本来の姿のまま世界中に届けたい。 その想いが、ULDの出発点です。 優れた教育プログラムは、どこに届けても本来の価値を発揮できるべきだと私たちは考えています。企業が革新的なプログラムを海外市場へ展開するとき、学校が新しいカリキュラムを導入するとき、その可能性と現実の間にはギャップが生まれがちです。このギャップを埋め、学ぶ上でのボーダーを取り払い、架け橋となるのが私たちの役目です。
教育ローカライゼーションと戦略的統合。これが私たちの専門領域です。プログラムや教材などの革新性と教育的意図を守りながら、導入先の教室で確かな成果を生むよう戦略的に適応させます。世界が「ひとつの教室」となり、もっと自由に、もっと自分らしく学びの力を手にする子どもたちが増える未来を、志を同じくするみなさまとともに丁寧につくっていきたいと考えています。
私たちは、現場に深く寄り添うことを大切にしています。すぐに解決策を示すのではなく、対話を重ねることで見えてくるニーズに向き合い、それぞれの組織や学習者に合った最適な学びを共に模索していきます。その中心には、常に「人」がいます。制度や仕組みではなく、実際にその場で学び、教えている一人ひとりを起点として、学びのあり方を考えます。
揺るがない軸は、教師が実際に教室で活用でき、児童・生徒たちが効果的に学べるよう、現場で本当に機能するものを作ること。学びは、正解にたどり着くためだけのプロセスではありません。夢中になる瞬間、問いが生まれる瞬間、誰かとの対話の中で新しい視点が開ける瞬間。そのような体験が重なることで、学習者の中に本物の学ぶ意欲が根づいていくと、私たちは考えています。


教育への好奇心は、学びの経験が人をどう形作るかという問いとして、早くから始まりました。その好奇心が私を日本からカナダへと導き、15年以上にわたって小学校を中心に幼稚園・中学・高校・大学の教育現場で教えながら、多文化教育を学び、すべての学習者を中心に据えたインクルーシブな設計への強い思いを育んでいきました。
実際に教えることで得たのは、教科書では学べないもの、つまり教室で学びがどう起こるかへの本当の理解でした。優れたプログラムが成功するのは、内容の良し悪しによるものではなく、使う人たちとどうつながるかによる―この実践から得た理解が、その後のすべてを方向づけました。
その理解は、AppleのWorldwide Educationチームでの4年間でさらに深まりました。教育者向けプロフェッショナルラーニングプログラムの日本全国での展開を統括する中で、戦略立案、コンテンツ開発、パートナーシップ構築などに携わり、貴重な視点を得ました。革新的な教育プログラムが日本の教室現場と出会うとき、どう成功し、あるいはどこで躓くのか。それを間近で見る機会となったのです。
これらの経験から、ULDを設立しました。優れたプログラムとそれが届くべき教室の間にあるギャップを目の当たりにし、自身の両文化での経験と教室での実践がそれを埋められると考えたのです。
カナダ・マギル大学大学院にて教育学修士号(多文化教育)、アメリカ・ハーバード大学にてLearning Design and TechnologyやInstructional Leadershipなどの修了証を取得し、教育への探究を深め続けています。オンタリオ州教員免許(Ontario Certified Teacher)保持。
