算数・数学に特化したゲーミフィケーション学習アプリを展開するエドテック企業。

海外で開発され国際的に高い評価を受けているSTEMカリキュラムの採用を決定したある私立中学校。海外大学進学を希望する生徒を含め、グローバル社会で活躍できる力を育むことを目的とし、日本の教育基準との整合性と文化的適合性を両立させる狙いのもとで導入が進められました。しかし、革新的で魅力的なカリキュラムも、いざ日本の教育現場に持ち込んでみると、生徒・教師・保護者それぞれが異なる不安を抱え、学校全体での円滑な実装が思うように進まない状況が明らかになっていきました。
カリキュラム自体の質は高く、学校の教育ビジョンとも合致していました。しかし、日本の教育文化・授業スタイル・保護者の期待値を深く理解したうえでの導入設計がなければ、現場での実装は難しいことが次第に明らかになりました。教師は新旧の指導アプローチの間で葛藤し、生徒と保護者には不安が広がっていました。
Unfold Learning Designは、学校の管理職・教師チームと連携し、カリキュラムの教育的価値を守りながら日本の教育現場に根付かせるための導入・統合設計に取り組みました。探究型学習・受験対策・従来の指導法を無理なく組み合わせる方法について教師向けワークショップを実施し、新しいアプローチへの理解と実践的なスキルを段階的に築きました。生徒に対しては、構造化されたプロジェクトテンプレートを導入し、自立学習への自信を段階的につけられるよう設計しました。
評価面では、国際基準の能力評価と日本の成績評価制度の両方に対応できるプロジェクト評価基準を再設計。さらに、STEMの学習内容が日本の学習指導要領とも連動するよう教科統合カリキュラムを新たに開発しました。保護者に対しては、プログラムの教育的意義と学力面での効果をわかりやすく説明する資料を作成し、説明会を開催することで理解と協力を得る基盤を整えました。
教師・生徒・保護者という三者それぞれの不安に丁寧に応える導入・統合設計によって、このカリキュラムは学校文化に自然に根付くものとなりました。教師たちはプログラム運営に確かな自信を持てるようになり、保護者からは「子どもが積極的に学ぶようになった」「将来に向けた力がついている実感がある」という声が寄せられています。
ULDは、日本と北米・欧米それぞれの学校教育を現場レベルで深く知るプロフェッショナルです。カナダでの15年以上の教員経験と、Apple Worldwide Educationチームでの4年間にわたる日本の教育機関へのプログラム展開経験を持ち、教育プログラムやカリキュラムがどのように設計され、実際の授業でどのように使われるかを熟知しています。この双方向の現場視点こそが、海外の教育カリキュラムやコンテンツの教育的価値を日本の教育文化・教育環境に最適化し、実効性ある教育インテグレーションを可能にします。
