批判的思考・コミュニケーション・協働・創造性という「4Cスキル」の育成を目的とした米国発の小学生向け教育プログラム。

算数・数学に特化したゲーミフィケーション学習アプリを展開するエドテック企業。国内の学校・学習塾での高い評価を背景に、アメリカ・カナダを含む北米市場への本格参入を決断しました。しかし、現地の教育現場の実情を深く理解しないまま進めた初期展開では、日本と北米の教育文化の根本的な違いが大きな壁となって立ちはだかりました。
北米市場への参入にあたり、言語翻訳と基本的なコンテンツの見直しは行われていました。しかし、それらは表面的な対応にとどまり、北米の教育文化・授業設計・カリキュラム構造への深い理解には至っていませんでした。その結果、現地の教師や学校関係者には響かず、導入は思うように進みませんでした。
Unfold Learning Designは、プロダクトチームとの緊密な連携のもと、北米市場向けのアプリの再設計に取り組みました。北米各州のカリキュラムや学年別到達目標を詳細に分析し、問題セットとスキルマップを現地仕様に再構築。数学的解法と説明手順を、北米教育で重視される「考え方の言語化と概念理解」スタイルに全面的に書き換えました。
UX/UIについては現地に適合するかを分析・判断し、北米のユーザーに馴染むレイアウト・配色・ナビゲーション設計へと刷新。現地の教師フィードバックを反映した授業統合ガイドを新規作成し、45〜60分の授業時間に適した活用例とディスカッション質問集を提供しました。さらに、北米の教育関係者・意思決定者に届く言葉で語る公式サイトとマーケティング資料のローカライゼーションを実施し、プロダクトの教育的価値を正確に伝える表現へと転換しました。
表面的なローカライズにとどまらないプロダクトの教育的再設計によって、このアプリは北米の教育現場に真の意味で根付くことができました。教師からは「授業に組み込みやすく、生徒の発言や説明が格段に増えた」という声が寄せられ、同社は教育効果と市場適合性の両面で北米展開の確かな足がかりを築いています。
ULDは、日本と北米・欧米それぞれの学校教育を現場レベルで深く知るプロフェッショナルです。カナダでの15年以上の教員経験と、Apple Worldwide Educationチームでの4年間にわたる日本の教育機関へのプログラム展開経験を持ち、教育プロダクトがどのように設計され、実際の授業でどのように使われるかを熟知しています。この双方向の現場視点こそが、プロダクトの教育的価値を海外市場に確実に根付かせる、実効性ある教育インテグレーションを可能にします。
